2007年05月25日
クリニックハイジーア
| 院名 | クリニックハイジーア |
|---|---|
| 連絡先 |
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目13-2 3階 電話:03-6826-8776 |
| 受付時間 | 10:00~18:00 |
| 定休日 | 日・月・祝祭日 |
大きな地図で見る
リウマチ治療と診療プラン
クリニックハイジーアでは、分子整合栄養医学を基本に、ナチュラルホルモン療法、東洋医学そして西洋医学による統合医療を行っております。
60項目以上の詳細な生化学検査に加えて、患者さんひとりひとりに必要な特殊検査を行い、関節リウマチの病因を究明し、病因に即した根本的な治療を行っております。 抗リウマチ薬、非ステロイド系抗炎症薬やステロイド剤は、一切使用しません。
統合医療には、3つの特徴があります。
1.60項目以上の詳細な生化学検査を基本に、必要に応じて特殊検査を行い、関節リウマチの原因がわかります。
※通常の医療機関や人間ドッグなどでは、10数項目ていどのみとなります。
2.副作用が、ありません。
※分子整合栄養医学の治療に使用するサプリメントは、天然の複合的な栄養素であり、体内で必要に応じて代謝されるため、薬物治療に対して圧倒的に安全です。熟練した医師の管理下で治療を行いますので、ほとんど副作用はありません。対して、薬剤は人体には存在しない化学構成された単一成分ですから、上手くいけば短時間で症状を取るなどの利点はあるものの、根本的な治療ではなく、かならず副作用が伴います。
3.治療期間の目安は、半年から数年である。
※改善効果には、個人差があります。必ず、上記の期間内で改善するということでは、ありません。
関節リウマチ治療のメニュープラン
関節リウマチ治療のメニュープラン| Ⅰ初期(クラス1) | 分子整合栄養医学単独 |
| Ⅱ中程度(クラス2) | 分子整合栄養医学 + 2~7の原因に即した治療 |
| Ⅲ高度(クラス3) | 分子整合栄養医学 + 2~7の原因に即した治療 + 東洋医学(漢方薬) + 高濃度ビタミンC点滴療法 |
| Ⅳ末期(クラス4) | 分子整合栄養医学 + 2~7の原因に即した治療 + 東洋医学(漢方薬) + 高濃度ビタミンC点滴療法 |
分子整合栄養医学の治療で使用するサプリメントは、製薬工場に課せられる厳しいGMP基準を満たした工場で製造されたドクターユースオンリーの高純度、高濃度の治療用のサプリメントです。
治療用のサプリメントは高単位のために、生化学検査に基づいて医師が種類と量を決定し、処方します。一般的に市販されているサプリメントとは、質と含有量がまったく異なります。
当クリニックの関節リウマチの分子整合栄養医学の治療実績は、下記のとおりとなります。
表1の患者さんは、分子整合栄養医学による生化学的治療アプローチのみを行っています。 下記の患者さんは、上述した他の2から7の原因に即した治療を加えていません。
表
| 番号 | 初診日 | 性別 | 年齢 | 痛みのレベル(初診時が10) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2007年1月 | 女 | 39歳 | 痛み ↓ |
| 2 | 2007年1月 | 女 | 27歳 | 痛み 6~7 ↓ |
| 3 | 2007年1月 | 女 | 47歳 | 痛み 7 ↓ |
| 4 | 2007年2月 | 女 | 66歳 | 痛み 4 ↓ |
| 5 | 2007年3月 | 女 | 66歳 | 痛み 2 ↓ |
| 6 | 2007年3月 | 女 | 64歳 | 痛み ↓ |
| 7 | 2007年4月 | 女 | 41歳 | 手のこわばり ↓ |
| 8 | 2007年6月 | 女 | 74歳 | 痛み(多少) ↓ |
| 9 | 2007年7月 | 女 | 42歳 | 痛み 2~3 ↓ |
| 10 | 2007年8月 | 女 | 52歳 | 痛み 4 ↓ |
| 11 | 2007年8月 | 女 | 54歳 | 痛み 4~5 ↓ |
| 12 | 2007年8月 | 女 | 50歳 | 痛み 6 ↓ |
| 13 | 2007年9月 | 女 | 46歳 | 手のこわばり ↓ |
| 14 | 2007年10月 | 女 | 49歳 | 痛み ほぼゼロ ↓ |
| 15 | 2007年11月 | 女 | 49歳 | 痛み ↑ |
| 16 | 2007年12月 | 女 | 48歳 | 痛み ほぼゼロ ↓ |
| 17 | 2008年1月 | 女 | 45歳 | 痛み ↑ |
| 18 | 2008年2月 | 女 | 44歳 | 変化なし |
| 19 | 2008年2月 | 女 | 50歳 | 痛み変わらない。調子 ↑ |
| 20 | 2007年4月 | 男 | 67歳 | 痛み 5 ↓ |
| 21 | 2007年4月 | 女 | 25歳 | 変化なし |
| 22 | 2007年4月 | 女 | 41歳 | 痛み 2~3 ↓・調子 ↑ |
| 23 | 2007年4月 | 女 | 58歳 | 痛み ゼロ ↓・調子 ↑ |
| 24 | 2007年4月 | 女 | 38歳 | 痛み 7 ↓・ 調子 ↑ |
|
治療効果の判定が可能だった患者さま 24名 何らかの改善があった患者さま 22/24 90.5% 明らかな痛みの改善があった患者さま 16/24 66.7% | ||||
上記の表から、平成19年1月から平成20年4月までの期間で(治療期間を問わず)、自覚症状の顕著な改善効果が見られた患者さんの割合は66.7%でした。また、何がしかの自覚症状の改善があった患者さんの割合は、90.5%でした。 両群とも、自覚症状の改善に加えて、生化学検査データの顕著な改善がありました。(根本治療の場合生ずる、好転反応も含まれます。)
患者さんの機能障害程度の分類は、クラス1(初期)からクラス4(末期)まですべて含まれますから、上記の条件は厳密には同一とは言えないものの、分子整合栄養医学の根本的な治療方法が関節リウマチの症状を飛躍的に改善すると捉えることができるでしょう。
個々の改善データは、実績症例のページをご参考ください。
2007年05月24日
当クリニックの紹介
院長紹介
1994年杏林大学医学部卒。杏林大学医学部付属病院、栃木県足利赤十字病院等にて、主に周産期・不妊症・婦人科内分泌疾患治療に携わる。幼少の頃より、先祖代代漢方医である父の下で東洋医学を学ぶ。2005年9月クリニックハイジーアを開設。薬剤やステロイド剤に頼らずに根本治療を目的とした、独自の統合医療を実践している。
日本産科婦人科学会専門医 日本東洋医学会 日本内分泌学会、International Hormone Society、Bio-identical Hormone Society 会員
院長ブログ 「ハイジーア通信」 → こちら
ハイジーアの名前の由来
ハイジーア Hygeia , ヒュギエイア Hygieia
ギリシャ神話の医神・アスクレピオスの娘であり、古代ギリシャにおいてアスクレピオスとともに民の信仰をあつめた、健康の女神。治療に使うヘビを養育する役割を持っていたため、ヘビの巻きついた杯がヒュギエイアのシンボルとなっている。
アンドルー・ワイル著、上野圭一訳 『癒す心、治る力』(角川文庫) ‘はじめに’より抜粋
それにしても現代医学は、いまや先進諸国の経済の重荷となり、また途上国に住む多数の人びとの手の届かない高価なものになってしまった。多くの国では政治家たちが、歴史をつうじて行われてきた医療の本質そのものにまつわる哲学的な論議に耳を傾けることもなく、いたずらに医療費の捻出法について政治論争を重ねている。医師たちは健康の維持にはなんらかの外部からの介入が必要だとかたくなに信じこみ、一方、自然回帰派の代弁者たちは自然の法則に調和した生きかたからこそ健康が得られると主張してやまない。古代ギリシャ時代、医師たちは「医神」アスクレピオスの庇護のもとで仕事をしていた。しかし、ヒーラーたちはアスクレピオスの娘にして輝くばかりの美しさで名高い「健康神」ヒュギエイアに仕えていた。思想家で医事評論家でもあるルネ・デュポスはこう書いている。
ヒュギエイアを信じる者にとって、健康とはものごとの自然な秩序のことであり、自己の生命を賢く制御した人にあたえられる無条件の属性である。彼らによれば、医学のもっとも重要な機能は、人に「健全な身体に宿る健全な精神」を保証してくれる自然の法則を発見し、それを人びとに教えることである。彼らよりも懐疑的、もしくは世俗的な意味で分別のあるアスクレピオスの信奉者は、医師の主要な役割は病気の治療であり、誕生や生にまつわる偶然が引き起こすなんらかの欠陥をただすことによって健康を回復させることであると信じていた。
医療費の捻出法についての政治論争は大部分がアスクレピオスの信奉者のあいだで起こっている。そこでは医学の本質や、医学にたいする人びとの期待についての議論もないままに、医師のテクノロジー依存に起因する法外に高騰した医療費をだれが負担するのかという議論に終始している。ヒュギエイアを信奉してやまないわたしとしては、医学の未来にかんするいかなる議論にもヒュギエイア派の視点から口をさしはさむことにしたい。
院長のご挨拶
この度は、クリニックハイジーアのホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。
私は、クリニックハイジーア院長の、矢崎智子と申します。
私のクリニックは、普通のクリニックとは少しちがいます。
普通、クリニックや病院では関節リウマチの治療をするのに薬をつかいますが、私のところではまったくといっていいほど、薬をつかいません。
というのも、私のクリニックは「分子整合栄養医学」、「東洋医学」、「ナチュラルホルモン補充療法」などの治療法に、場合により現代西洋医学を組み合わせた「統合医療」をおこなっている、ちょっと変わったクリニックなのです。
そんな私のクリニックには、現代西洋医学をもってしても治療が難しい病気をお持ちの患者様や、病気の原因がわからずに不安を感じていらっしゃる患者様、またはステロイド剤などの薬をつかわずに病気を根本的に治療したい患者様などが、数多くいらっしゃいます。そのような患者様の症状の原因を追究していくと、栄養欠損やホルモンバランスの乱れ、食物アレルギー、細菌やウィルスの感染症や酸化ストレスなど、多岐に渡る原因が見つかります。
一般的に関節リウマチは今もなお原因不明であり、難病の代表的なものととらえられています。
しかしリウマチだからといって、必要以上に恐れたり、不安になったりする必要はありません。リウマチという病態を克服するためにもっとも大切なのは、病気と治療に対する患者様の理解と、明るい希望です。
リウマチという病態を根本から改善し、本来の元気(健康)をとりもどすためには、まずその病態の原因を可能な限り解明し、原因に即した治療をすることがとても大切です。原因がわかってはじめて的確な治療のアドバイスが可能となり、患者様は納得し、安心して治療に専念できるのです。
また、リウマチを根本的に改善していくため、時間はかかりますが、抗リウマチ薬やステロイド剤などの薬剤に頼る必要がなくなるか、もしくは最低限ですむようになります。
痛みをともなう病気は、人間の自由さをもっとも損なわせるものです。
患者様の明日が今日より明るく輝くように、私たちは毎日診療を行っております。
リウマチを知る
わが国日本では、約70万人が慢性関節と診断されています。およそ200人に一人が関節痛に悩まされているということになります。また、国民生活基礎調査(平成4年)によると、関節リウマチと診断されないまでも、手足の関節が痛むなどの症状がある方の人数は、日本全国で560万人にものぼるという報告があります。
関節リウマチは現代医学をもってしても今もなお原因不明であり、慢性進行性の関節炎のために運動機能障害におちいる難病といわれています。
関節リウマチを効果的かつ根本的に治療するには、その原因を理解しなければはじまりません。しかし、健康保険を使った一般的な医療の範囲内では、保険点数の問題で検査項目が10数項目程度に限定されてしまい、十分な検査を行うことができないために、関節リウマチの原因や体内環境を充分に把握することができません。
根本的な原因を把握することが難しいため、現代西洋医学における関節リウマチの標準治療は「対症療法」、すなわち炎症を沈静化させ、いかに痛みを軽減しコントロールするかが治療の主目的となっています。このために抗リウマチ薬や消炎鎮痛剤、ステロイド剤の投与、関節内ステロイド注入などの薬物療法、そして最終手段として手術療法といったことが行われています。
しかしこのような対症療法は、症状を抑えたりコントロールをしているに過ぎず、リウマチを「根本治療」をしているわけではありません。そして、残念ながら強力な薬物は、一時的には関節障害を止めるかもしれませんが、改善させることはなく、長期的にはほとんどの場合進行を止めることはできません。
しかしほんとうに、関節リウマチは本当に原因不明で、「治らない病気」なのでしょうか?
実は、そんなことはありません。
「ものごとには原因と結果がある」ように、リウマチという症状があるからにはそこには原因があります。
関節リウマチの真の原因を知って初めて、根本的な治療が可能となるのです。
クリニックハイジーアでは患者様本来の元気をとりもどしていただくために、60項目以上の詳細な生化学検査をベースに、症状や状況に応じて特殊検査を行い、可能な限りの原因の追究を行っております。
その上で原因に即した根本的な治療を行い、様々な治療法、すなわち分子整合栄養医学、東洋医学、ナチュラルホルモン補充療法などに、必要に応じて西洋医学を組み合わせた、独自の統合医療を行っております。
関節リウマチは関節病変を主体とした病気であり、直接死にいたるわけではありませんが、さまざまな合併症を併発し、生命に危険を及ぼす病気です。
関節リウマチの患者様の平均余命は、健康人と比較すると、10歳ほど低下すると報告されています。
関節リウマチの経過と予後は、個人差が大きく異なります。 痛みをともなう関節炎が一過性でその後症状が出現しない患者様もいらっしゃいますが、ゆっくりと関節破壊が進行していく患者様がほとんどです。また、少数ですが、薬剤をつかう対症療法にまったく反応せず、急速に関節破壊が進行する患者様もいらっしゃいます。
骨の末端がとけていき、骨が短くなるムチランス型の関節リウマチは、関節が関節の役目をしなくなりますから、ADL(日常生活動作)の面で非常に予後が悪くなります。
そして、関節リウマチは様々な合併症を引き起こします。
亜型である悪性関節リウマチやフェルティ症候群は、血管炎を合併しやすく、血管炎は治療抵抗性で、最終的に内科的に重篤な病態になるケースが多くなります。
アミロイドーシスを合併すると、予後はたいへん悪くなります。アミロイドーシスとは、アミロイドと呼ばれる異常な繊維蛋白が臓器に沈着し機能障害を起こす疾患で、難治性下痢を生じ栄養状態を悪くし、進行すると腎機能低下、腎不全をきたします。現在のところ、アミロイドーシスに対する有効な治療法はありません。
また、関節リウマチは進行すると、ステロイド剤や免疫抑制剤を使用することが多いですから、その副作用のために免疫力が低下し、肺炎や気管支炎が起こりやすくなります。
さらに長期にステロイド剤を使用すると、骨粗鬆症を引き起こす原因となります。長期投与によるステロイドホルモンのカルシウム代謝に関与する機構は現在も明確ではありませんが、骨芽細胞活性抑制、活性型ビタミンD合成抑制、副甲状腺ホルモン分泌亢進などが認められています。
ステロイド剤は、強力な抗炎症作用があり劇的な改善を認めますが、その反面副作用も必ず起こります。劇的な改善作用を持つ薬品は、通常は強い副作用を持つ「諸刃の刃」ですから、慎重に使用することが大切です。
表1 ステロイドの副作用と対策
| 副作用 | 対処法 | |
|---|---|---|
| (重篤な場合) |
易感染症 骨粗鬆症、圧迫骨折 糖尿病 動脈硬化、高脂血症 無菌性骨壊死 精神障害 消化性潰瘍 高血圧 副腎不全 白内障、緑内障 ステロイド筋症 |
抗菌薬の処方 ビス製剤、ビタミンK, ビタミンD 食事制限、インスリン使用 食事制限、HMG‐CoA 還元酵素阻害薬 免苛、外科的治療 抗精神薬、抗不安薬、抗うつ剤 胃粘膜保護薬、抗潰瘍薬 塩分制限、降圧薬 ステロイド、服薬指導 点眼薬、外科的処置 ステロイド減量 |
| (軽症な場合) | ニキビ様発疹、多毛症、満月様顔貌、食欲亢進、体重増加、月経異常、皮下出血、紫斑、多尿、不眠、多汗、浮腫、低K血症 | |
また、関節破壊は非可逆的であり、発症後の2年以内には、その破壊がはじまることがわかってきました。現在の薬物療法の原則は、早期に関節破壊を抑える効果が期待される抗リウマチ薬を用いることが多くなりました。しかし、年齢や合併症の有無、副作用などを考慮すると、抗リウマチ薬の選択には難しい問題が残ります。
表2 日本で使用可能な抗リウマチ薬と副作用
| 抗リウマチ薬の副作用 |
|---|
| 間質性肺炎、骨髄抑制、肝機能障害、腎障害 |
抗リウマチ薬による肺障害の特徴
| DMARDs | 発生頻度(%) | 総投与量(1日当たり) | 発症までの期間 |
|---|---|---|---|
|
金製剤(GST) D-ペニシラミン ブシラミン サラゾスルファピリジン メトトレキサート |
0.75~1.7 0.006~0.7 1.4 0.26 2.0~5.5 |
85~3,000㎎ 200~900㎎ 200~300㎎ 1~2g 2.5~15.0㎎/週 |
4~78週 18日~2年 2~6か月 2~15週 2~111週 |
| 抗リウマチ薬による腎障害の原因 |
|---|
|
①金製剤 ②D-ペニシラミン ③ブシラミン ④ロベンザリット |
非ステロイド系抗炎症薬は、消炎鎮痛解熱作用を目的としており、関節痛や関節の腫れを和らげる効果があります。しかし、長期間の使用は、出血や潰瘍などの副作用をともないます。そして、最近では長期の使用が関節炎を悪化させることを示唆する研究結果も出されています。実際に長期間の投与で、関節炎の症状が重くなっていきます。それは、関節の周りの炎症は体が感染に抵抗するときに起こり、その炎症を非ステロイド系炎症薬が抑えることになるからです。関節痛の原因となる感染がある状態で、無理やり炎症を抑え込むので、感染は広がり、そして関節炎の症状が悪化するといわれています。
表3 非ステロイド系抗炎症薬の副作用の種類
| (共通してみられるもの) | |
|---|---|
|
1.消化器 2.腎、泌尿器 3.肝 4.循環器 5.呼吸器 6.中枢神経系 7.皮膚・粘膜 8.血液 9.全身性 |
悪心、嘔吐、口内炎、逆流性食道炎、胃痛、胃重感、急性胃粘膜病変、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、下痢 腎機能低下、浮腫、乳頭壊死、間質性腎炎 肝機能障害、肝炎 高血圧、血管炎、虚血性心疾患の悪化 アスピリン喘息、急性肺水腫 めまい、頭痛、無菌性髄膜炎、難聴、健忘症などの精神障害 薬疹、多形滲出性紅斑、光線過敏症 再生不良性貧血、赤血球ろう、血小板減少、好中球減少、自己免疫性溶血性貧血 アナフィラキシー、発熱、薬剤性ループス |
| (特異的にみられるもの) | |
|
1.アスピリン 2.インドメタシン 3.イブプロフェン、スリンダク 4.メフェナム酸 5.フェニルブタゾン 6.ピロキシカム |
耳鳴り、難聴、ライ症候群 ふらふら感、めまい、頭痛、パーキンソン症状の憎悪 無菌性髄膜炎 溶血性貧血 再生不良性貧血、無顆粒球症 光線過敏症 |
上記のように、現在の西洋医学に頼った治療は「対症療法」であり、関節リウマチを根本的に治癒させるものではありません。しかもその副作用は看過できないレベルのものです。
このような現代医療に伴うさまざまな副作用のリスクなどを考慮すると、現代西洋医学の関節リウマチ治療とはまったく異なった考え方で、関節リウマチ治療そのものを考え直す時期に来ているのではないでしょうか?
患者さんが、どんな治療を望んでいるのか?
従来の医療サイドからのみの視点でなく、患者さんの視点に立った治療が強く求められている時代がやってきたのです。
リウマチって、治るの?
当病院には、現代医学をもってしても今もなお原因不明といわれるリウマチの患者様、リウマチの原因がわからずに困っていらっしゃる患者様、または薬やステロイド剤を使わずにリウマチを治療したい患者様など、さまざまな患者様が数多くいらっしゃいます。
リウマチという病態を根本から改善し、本来の元気(健康)をとりもどすためには、まずその病態の原因を見つけ出し、原因に即した治療をすることがとても大切です。
そのようなリウマチの患者さんの症状の原因を追究していくと、著しい栄養欠損や甲状腺機能低下などのホルモンバランスの乱れ、感染症、食物アレルギーやビタミンD血中濃度の低下、酸化ストレスなど、多岐にわたる原因が見つかります。
このように、関節リウマチという症状を引き起こしている「真の原因」が究明できれば、症状の根本的な改善につなげることができます。
関節リウマチは自己免疫疾患であり遺伝素因とも密接に関係しているといわれますが、生体恒常性(ホメオスターシス)の乱れからくる代謝異常がベースに存在し、その結果免疫機能の低下が起こり発症すると考えられます。
人間の体内では生体恒常性(ホメオスターシス)という生命を維持するための様々な機能がつねに働いており、体内の種々の条件がある一定の範囲で安定するように保たれています。
ほとんどすべての病気は、このホメオスターシスが乱れることからはじまります。
関節リウマチは、このホメオスターシスがある一定のパターンで著しく乱れた結果、引き起こされる病態といえます。
例えば、60項目以上の詳細な生化学検査を行なうと、関節リウマチなどの自己免疫疾患をお持ちの患者様に共通の体内環境がみつかることがよくあります。
関節リウマチの患者様は、このような代謝異常をベースに、多種多様な要因をあわせ持っている方が少なくありません。
1.栄養失調にともなう代謝異常
2.ホルモンの分泌低下
3.ビタミンD欠乏
4.食物アレルギー
5.腸内環境の悪化
6.以上の条件による免疫機能の低下、その結果起こるウィルスおよび細菌感染
7.慢性炎症による活性酸素ダメージ(酸化ストレス)
このように、じつに多種多様な原因が、生化学的な代謝異常を背景にして関節リウマチを引き起こしている可能性があるのです。
関節リウマチという病態の真の原因を知って、初めて適切な治療が可能となり、患者さんは納得し、安心して治療に専念できるのです。
1.栄養失調にともなう代謝異常
リウマチの患者様は、ほとんど全員が血液データ上慢性炎症の所見を示しており、主にタン白質の代謝と鉄の代謝に異常をきたしています。
その結果、低アルブミン血症、鉄欠乏性貧血などを呈し、本来のタン白質の生理機能が低下するため、炎症を抑えたり関節の修復を行うことができなくなります。
このため多くの患者様はやせ気味で、タンパク・エネルギー失調症(Protein - Energy - Malnutrition PEM)の状態であり、さまざまな自覚症状の原因にもなっています。
リウマチは「穴の開いたバケツ」ともいわれるほど、栄養素を消耗する疾患であり、多くの栄養素が欠乏状態にあります。
リウマチの患者様では、もともとこれらの栄養素が不足していることが多く、免疫力や治癒力の低下をまねき、リウマチを発症する原因となります。
そしてさらにいったんリウマチを発症すると、慢性炎症により栄養素の消耗はさらに激しくなり、加速度的に栄養失調がすすみ、代謝異常が進行します。
このため、分子整合栄養医学に基づく栄養療法が非常に有効な疾患のひとつといえます。
残念ながらこの事実は現代医学的にはまったくといっていいほど無視されていますが、私の経験からいえば、栄養欠損を無視してはどんな薬物治療も有効に働きません。炎症を抑える治療だけでなく「関節の修復」のための治療レベルの栄養素の処方を行えば、より短期間で症状が改善することが期待できます。
分子整合栄養医学とは、まだ日本では耳慣れない治療法ですが、いわゆる民間療法とはちがい、医学的かつ生化学的な根拠にもとづいており、現代医学では治療が難しい病気の分野などで世界的にも注目を浴びている治療法です。
具体的には治療レベルの栄養素(サプリメントを用いる)を利用します。
分子整合栄養医学は、「よい食事をすること」とも、「市販されているサプリメントを適当に摂取すること」とも、まったく異なるものです。
分子整合栄養医学の概念は、「体を作っている『分子の異常』が病気を引き起こす」という考えに基づいています。
人体を形作っている60兆個の細胞は、もとはといえばすべて「分子」から作られています。その分子の異常が、細胞の機能異常を引き起こし、その結果として病気が起こるのです。
病気を根本的に治癒させるためには、この「分子の異常を整える」ことが必要となります。
ではそもそもこの分子は何からできているのでしょうか?
いうまでもなくこの分子とは、私たちが口にする栄養素からできています。
ということは、分子のもとである栄養素を至適量(適切な量)摂取することで、分子の異常を整えることが、すなわち治療となるのです(=分子整合栄養医学)。
分子を整えるために重要なことは、用いる栄養素の「量」です。
例えば、老人性白内障という目が見えづらくなる病気がありますが、これは眼の水晶体のタン白質が酸化変性することにより起こります。
タン白質の酸化変性という「分子の異常」を整えることは、厚生労働省の定める毎日100mgというビタミンCの量では不可能であり、人間では毎日グラム単位のビタミンCが必要になります。
栄養素の量が不十分な場合、「分子を整える」ことができないため、効果は期待できません。
現実的にはグラム単位のビタミンCを食事のみから毎日摂取することは不可能であるため、サプリメントが必要になります。
分子整合栄養医学に基づく栄養療法は、その安全性が世界的にも認められており、より自然な治療法として多くの国で臨床医が実践しています。
私の経験では、リウマチの患者様は全員が栄養失調です。
栄養失調を放置しては本来の健康の回復は望めません。
このため当院では、分子整合栄養医学に基づく栄養療法を、関節リウマチ治療のベースとしています。
そこへ他のいろいろな原因にあわせた治療を組み合わせ、総合的な治療を行っております。
2.種々のホルモンの分泌低下
アメリカの臨床医の報告や、私個人の臨床経験においても、慢性疾患を抱える患者様の多くは同年齢の健康人にくらべ、ホルモンを充分に分泌できていないことが多いことがわかっています。
関節リウマチを治療して本来の健康をとりもどすためには、ホルモンの分泌機能を正常に回復させることがとても大切です。
関節リウマチの患者様においては、ほとんど全員に何らかのホルモン分泌低下があり、特にDHEAとテストステロンの値は著しく低下しているケースが多く見られます。症状が悪化すればするほど、ホルモンの分泌量も低下することがほとんどです。
また、そもそも自前の副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌低下があることが、リウマチなどの自己免疫疾患やアレルギーなどの原因となることがわかっています。
ホルモンとは、体内の数種の内分泌腺より分泌され、微量ながら全身に影響を与える物質の総称であり、自律神経とともに全身のホメオスターシスの維持を行っている、とても重要な物質です。
正常な生命活動には、これらのホルモンが正常に分泌され機能していることが必要不可欠なのです。
自然なホルモンには老化を抑制する効果があり、ホルモンの分泌量が低下すると、創傷や病気の治癒力が低下します。また、免疫系もうまく機能しなくなります。
このように、健康の維持や、いうまでもなく関節リウマチのような慢性疾患の治療のためには、全身のホルモンシステムがしっかり機能していることが重要です。
しかし、ホルモン分泌が低下している時に、人工的に化学合成された「ホルモン剤」を使うことは、かえって望ましくない効果を引き起こす可能性があります。
ホルモン剤(人工合成されたホルモン)と自然なホルモン
多くの患者様は、例えばステロイド(ホルモン)というと「ステロイド剤」というように、ホルモンというと「ホルモン剤」をイメージされる方がほとんどではないのでしょうか?
とくに、関節リウマチの症状をお持ちの患者様は、一般的にはプレドニンなどのステロイド剤を処方されることも多く、「ステロイド」という言葉を聞いただけで、拒否反応を覚える患者様は少なくありません。
しかしよくご理解いただきたいことは、私たちの体が自然につくりだしているホルモンは、体内での様々な重要な生理活動をコントロールする働きをしている、という事実です。
ですから、ホルモンは本来健康維持に必要不可欠な物質であり、おそろしいものでは決してないということです。
そしてそのような大切なホルモンが不足していることが、症状や病態の原因である場合は、その不足を補うことがすなわち根本的な治療となるのです。
しかしここで重要なことは、これは日本ではまだあまり知られていないことですが、現在ある治療として使えるホルモンには、大きくわけると2種類あるということです。
それは、自然なホルモンと、人工合成された「ホルモン剤」です。
例として、私たちの体が自然につくりだしている「プロゲステロン(黄体ホルモン)」と、人工合成された「プロベラ(酢酸メドロキシプロゲステロン)」があります。プロベラは更年期障害の女性ホルモン補充療法などでよく使われる「黄体ホルモン剤」です。
図1 自然なホルモンと人工合成ホルモンの比較

関節リウマチなどの治療には「ステロイド剤」であるプレドニゾロンなどの人工合成ホルモンを使用しますし、甲状腺ホルモン剤としてはレボチロキシンなどが有名です。
このように、現在の日本の保険診療の範囲内で使用できるホルモンは、そのほとんどが人工の合成ホルモン、いわゆる「ホルモン剤」です。
これらは一見似てはいますが、体内に入った時に及ぼす作用は大きく違います。
このような人工合成されたホルモンは「ホルモン剤」であり、私たちの体内で自然につくられるホルモンとは違った化学構造を持っています。
人工合成ホルモンは、人間が科学的に手を加えてつくり出した「製品」なのです。
本来ホルモンは、体内で「鍵」と「鍵穴」のように働きます。それぞれの分泌腺(ホルモンを分泌する器官)よりホルモン(鍵)が分泌され、血液の流れにのって、体内の細胞の表面(または核)にある受容体(鍵穴)に届けられます。そして、「鍵」が「鍵穴」にぴったりとはまる、すなわちホルモンが受容体に結びつくことで、細胞に情報を伝え、体内に自然な化学反応を起こしているのです。
しかし現代医学において標準的に治療に使用される人工合成された「ホルモン剤」は、本来人間の体が作りだすホルモンとは違った鍵の形をしているために、厳密には体内の「鍵穴」(受容体)にぴったりと結びつくことができません。このため、本来のホルモンが持っている働きとは異なる作用を、人体に及ぼしてしまうのです。
また受容体と結びついて体内に残存する時間が長いため、自然なホルモンよりも長期間作用し続けることになり、これも予測不能な結果をまねくことになります。
このために、人工合成のホルモンはつねに副作用の問題をともなってしまうのです。
それに対して自然なホルモンは、自然な動植物から天然成分を抽出してつくられているか、または合成であっても自然なホルモンとまったく同じ化学構造を持っています。
人間の体内にあるホルモンと同じ化学構造(同じ鍵の形)をしていますから、体内でもまったく同じように働くのです。
このようなホルモンは、英語では「Bio-identical Hormone(生体にきちんと認識されるホルモン)」と呼ばれています。
これを私は「自然なホルモン」または「ナチュラルホルモン」と呼んでいます。
当然ながら自然なホルモンは、人工合成ホルモン(ホルモン剤)よりも、人体にとって受け入れやすいことはいうまでもありません。
現在、私はホルモン治療を行なうのであれば、副作用がなく安全で、本来の目的に即した治療効果を発揮してくれる「自然なホルモン」を使うことを、強くおすすめしています。
ただ、自然なホルモンであっても、使い方を誤ると、副作用を伴うことがあります。
自然なホルモンであっても、過剰な摂取や少なすぎる摂取は、目的の作用が得られないばかりか、本来のホルモン分泌機能を低下させることもあります。
このため、経験豊富な医師または専門家の管理の下で、ホルモン値の変化を把握しながら厳密に使用する必要があります。
また、自然なホルモンは、処方箋なしで購入できるようなものではなく、薬剤師が処方するホルモン含有量が安定した質の高いものでなければなりません。
私は臨床経験より、自然なホルモンであっても「適切なタイミングで、適切なバランスで、適切なホルモンを補充することではじめて目的とする効果が現れる」と考えています。
また、さまざまなホルモン分泌機能を低下させる原因には、重金属の蓄積や食物アレルギー、栄養欠損による代謝異常など多様な原因があるので、総合的な治療が必要となります。
関節リウマチで主に使われる自然なホルモン
DHEA
甲状腺ホルモン
テストステロン(男性ホルモン)
コルチゾール(副腎皮質ホルモン)
* 場合により、エストロゲンやプロゲステロン、メラトニン、アルドステロン、成長ホルモンなども用いる
3.ビタミンD欠乏症 - 新たなる文明病 -
ビタミンDにはビタミンの名前がついていますが、実際には体内でホルモンに近い働きをしている物質であることが、最近の研究によって明らかになっています。
人間にとってビタミンDは、成長や健康な体の維持に、生まれる前から死ぬまでの間、非常に重要です。
先進国ではビタミンD欠乏症は疫病のように蔓延していると云われており、数多くの疾病との関連が指摘されています。
ビタミンDの古典的な働きには以下のものがあります。
・腸からのカルシウムとリンの吸収を高める
・骨へのカルシウムの蓄積を促進する
・破骨細胞の成熟を促進する
・PTH(副甲状腺ホルモン)を抑制する
上記のように、カルシウムの代謝、骨量を維持するという働きをしています。
しかし、骨以外にも体内のあらゆる臓器がビタミンDを利用することがわかっています。
ビタミンDを利用する臓器
骨・腸管・乳腺・前立腺・肺・皮膚・リンパ節・大腸・すい臓・副腎皮質・脳 など
そして最近の研究により以下のようなことが明らかになっています。
・200種類以上の遺伝子において、遺伝子複写の調節を行う
・神経機能において、神経伝達物質として働く
・免疫系に作用し、抗炎症作用を及ぼす
・天然抗生物質としての効果を持つ
ビタミンDは、日光暴露により、皮膚でコレステロールより生産されます。さらに、肝臓で25-OHビタミンDに変換され、腎臓ではさらに1,25(OH)₂ビタミンDとなり、種々の疾患の予防や治癒に効果を及ぼしています。
関節リウマチの患者様では、血中ビタミンD濃度が低値の方が多いです。
関節リウマチ以外でも以下の種々の疾患がビタミンD欠乏と関連があるといわれています。
ビタミンD欠乏と関連する、または関連が疑われる疾患
易感染症・心血管系疾患・高血圧・糖尿病・骨粗鬆症・多発性硬化症・うつ病・精神疾患・てんかん・偏頭痛・脳卒中・多嚢胞性卵巣症候群・筋骨格系疼痛・自己免疫疾患・炎症性疾患・炎症性腸疾患・がん・繊維筋痛症・自閉症・新生児の先天異常・歯周病・黄班変性症・悪性黒色腫・インフルエンザ・尋常性乾癬・痛風・耳硬化症・間質性ぼうこう炎・呼吸器低下・血栓症・慢性腎不全・ヘモクロマトーシス・胃腸疾患 など
例えば、以下のようなことも明らかになっています。
・ ビタミンD欠乏はすべての疾患において、死亡率を上昇させる
・ 血中ビタミンD濃度が34 ng/ml以下で、心筋梗塞のリスクが倍増する
・ ビタミンDは細胞の増殖を抑制し、細胞の分化・アポトーシス(細胞の自然死)を誘引し、血管新生を抑制することで、ガンの治癒を導きうる
血中25‐OHビタミンDが25ng/ml以下で、以下の疾患をふたつ以上有する病態を、ビタミンD欠乏症候群(Vitamin D Deficiency Syndrome : VDDS)と呼ぶことが提案されています。(ビタミンDカウンシル http://www.vitamindcouncil.org/ による。)
それらとは、骨粗鬆症・心疾患・高血圧・自己免疫疾患・いくつかのがん・うつ・慢性疲労または慢性疼痛です。
上記の疾患の原因はビタミンD欠乏症だけではありませんが、ビタミンDを補うことにより治療効果が期待できます。
ビタミンD欠乏症の診断は、血中25‐OHビタミンD濃度を測定します。
(1α、25‐OHビタミンDの測定には、診断価値はありません)
|
|
|
|---|---|
| 20ng/ml 以下 | 欠乏 |
| 40ng/ml 以下 | 不足 |
| 40-70ng/ml | 理想的 |
| 80ng/ml 以上 | 過剰 |
ビタミンD欠乏症の治療には、以下の三つがあります。
・ 日光を浴びる(白人が夏に全裸で30分日光浴をすると、20,000単位のビタミンDが合成される)。もちろん、紫外線暴露の欠点も考慮しなければならない。
・ 人工のUVBライトを浴びる(医療用の紫外線器具のことで、日焼けサロンでは否)
・ ビタミンD3(コレカルシフェロール)のサプリメントを使用する
ビタミンD欠乏症の治療の副作用として、以下のことが起こりえます。
・ 高カルシウム血症(非常にまれでビタミンDのみの原因では、ほとんど起こりにくい。)
・ ビタミンD過剰反応症候群(ビタミンDが正常濃度で、カルシウムのみが上昇する。)副甲状腺機能亢進症、がん、サルコイドーシス、クローン病、結核などで起こります。
以上のような副作用を引き起こす場合があるため、治療中は血中25‐OHビタミンD濃度やカルシウム濃度の測定が必要となります。
4.食物アレルギー
関節リウマチと食物アレルギーの両方をお持ちの患者様は、どちらが先行していたのか見極めるのが難しいほど、両者の深い関連性が指摘されています。
アメリカでは、難病の治療の際の重要ポイントのひとつに食物アレルギーがあげられており、50年以上に及ぶ「食物アレルギーと関節炎の関係」についての調査研究が行なわれています。
22人のリウマチ性関節炎の患者さんに、アレルギー除去食(アレルギーの原因となる食物を取り除いた食事)を実行させたときに、91パーセントの患者さんに関節炎の症状に改善が見られたという報告があります。また、86パーセントの患者さんで、その原因となる食物の多くは穀物や乳製品だったことがわかりました。
食物アレルギーと関節炎の関連性について、70人のリウマチ性関節炎を患っている患者さんを対象に行なった別の調査によると、下記のように食物アレルギーが関節炎を引き起こしやすいことが報告されています。
とうもろこし 56パーセン ト
小麦 54パーセント
豚肉 39パーセント
オレンジ 39パーセント
牛乳、オート麦 37パーセント
ライ麦 34パーセント
卵、牛肉、コーヒー 32パーセント
この調査に協力した患者様に、食物アレルギーが原因で不快な症状を引き起こす食物を除いた食事を続けてもらった結果、1年半から5年で、19パーセントの患者さんに薬物治療の必要がなくなったという報告があります。
このように、食物アレルギーが関節リウマチの症状の原因ではないか、確かめる必要があります。私の経験では、穀物や乳製品でアレルギーを引き起こしているケースが多いと感じています。
この場合問題となるのは、日本でもよく行われている即時型アレルギー(IgE)ではなく、遅延型アレルギー(IgG)です。
IgG抗体検査は日本で行われていないため、当院では採血した血清をアメリカのラボに送り、解析を依頼します。
当院での食物アレルギー検査
88種類の食物に対するIgG抗体
19種類の食物に対するIgE抗体
総IgE
5.腸内環境の悪化
腸内環境の悪化が、リウマチの発症に関係している可能性があります。
原因として、腸内の善玉菌の低下と悪玉菌の増加、また腸のバリア機能の低下により、以下のことが起こりえます。
・ 栄養素の吸収障害
・ 免疫細胞の多くは腸管に存在するため、腸内環境の悪化が免疫細胞を刺激し、異常な免疫活動を引き起こす可能性がある
・ 腸粘膜の障害により、食物の大きなタン白分子が吸収されることにより、食物アレルギーが誘発される
6.細菌・ウィルスによる感染症
以上の1~5までのさまざま条件が、患者様の免疫力を低下させ、自然治癒力の低下をまねきます。
その結果起こりうることは、細菌やウィルスなどに対する抵抗力が非常に低下してしまうと言うことです。
これは過剰な免疫反応を引き起こし、リウマチの症状を起こす原因となりえるのです。
みなさんは関節リウマチを発症させる原因の一つが感染症である、というとびっくりされることでしょう。
アメリカの研究では、マイコプラズマ細菌などによる感染症によって、実験動物が人間と非常に良く似た関節炎になることがわかっています。
関節障害の診断と治療の第一人者といわれているトマス・ブラウン博士は、関節リウマチの直接の原因である感染症を、抗生物質を使って治療しています。
次ページに記した表4を、ご覧下さい。
表4 感染症が原因になっている可能性のある病気
・ リウマチ性関節炎
・ 強皮症(硬皮症。)
・ 繊維筋痛症
・ 慢性疲労症候群
・ 血管炎(脈管炎。)
・ ライター症候群
・ 橋本病
・ グレーブス病
・ リウマチ性多発性筋痛
・ 多発性筋炎
・ 乾癬性関節炎
・ 若年性関節リウマチ
・ シェーグレン症候群
・ 尋常性狼瘡
・ 多発性硬化症
・ 潰瘍性大腸炎
・ クローン病
・ 湾岸戦争症候群
関節リウマチとは、自己免疫疾患のひとつに分類されます。自己免疫疾患とは、免疫系が異物に対してではなく、自分自身の組織を攻撃してしまい、炎症や組織損傷を引き起こしているのです。文字通り、自分で自分を破壊しているのです。
しかし、関節リウマチなどの自己免疫疾患の病態のメカニズムは、違うところにあるかもしれません。
アメリカのミシガン州で統合医療を実践するブラウンスタイン博士の「擬態分子論」という考え方によると、感染症細菌にはヒトの構造に非常によく似ているものがあるといいます。とくに関節リウマチの場合、細菌性微生物の構造は、ヒトの関節内部組織と非常に似通っているのです。免疫系は、細菌や微生物に対して抗体をつくって攻撃するのですが、その細菌や微生物と似た構造の関節内部組織も一緒に攻撃してしまいます。その結果、関節が破壊されたり、炎症が起こったりするわけです。
このように関節リウマチなどの自己免疫疾患と呼ばれる病態の原因には、やはり細菌が関与しているケースがたいへん多いと考えられます。実際に、そうした患者さんに抗生物質を使うことにより、症状は劇的に改善することも少なくありません。
私の場合は、時と場合によりますが、抗生物質の代わりに「二十一世紀の超抗生物質」といわれるオリーブ葉エキスを使用しています。抗生物質よりもより安全で、高い効果が期待できます。
また、ビタミンD欠乏はやはり易感染性を招き、種々の細菌やウィルス感染を引き起こします。血中ビタミンD濃度を測定の上、ビタミンD欠乏の補正をすることも、感染症に対する非常に有効な手段です。
(ビタミンD欠乏のページへ)
次に述べるビタミンCの高濃度点滴療法も、感染症の治療として非常に有効です。
7.慢性炎症による活性酸素ダメージ
関節リウマチでは、種々の条件により免疫の過剰な反応が誘発され、自己免疫反応が起こり、その結果、慢性的な炎症が起きている状態です。
慢性的な炎症は活性酸素を発生させ、活性酸素ダメージを引き起こします。
これは体内の生理的反応を傷害し、組織の修復に大きなダメージを与え、組織障害を引き起こします。
酸化した(錆びた)タン白質は機能を損ない、本来の働きを失ってしまうばかりか、変性したタン白質が次の自己免疫反応のターゲットとなり、さらに炎症が進むという悪循環におちいります。
実際に関節リウマチの患者様では、データ上非常に強い酸化ストレスにさらされている方がほとんどです。
活性酸素とはまわりを錆びさせてしまう「悪い」酸素のことです。
自己免疫であろうと細菌感染であろうと、炎症が起こるということは、そこで「火事」が起きているのと同じことです。
火事が起こると、そこには「煙(けむり)」が発生します。
よく火事のときに、実際に火にあたらなくても、煙を吸って重体になられる方がいらっしゃいますが、そのくらい煙というのは危険なものなのです。
活性酸素というのは、その「煙」にあたります。
炎症が起きているときにはかならず活性酸素が発生すると思ってください。
活性酸素は、正常な組織や様々な重要な機能(酵素反応や免疫活動など)を行っているタン白質を酸化させることで変性させ、正常に働かせなくしてしまいます。
たとえば酸化されたアルブミンはアルブミンとしての機能を果たせなくなり、その結果、薬剤や栄養素の効果の減弱や、薬剤の副作用が強くあらわれる、などの問題が起こります。
そればかりか酸化されたタン白質は、それ自体が非自己とみなされ、自己免疫のターゲットとなります。そしてさらに炎症が進みます。
これはまさに「酸化のドミノ倒し」ともいえる、非常によくない悪循環です。
関節リウマチの治療を行うには、分子整合栄養医学にもとづいて関節の修復と機能回復のための栄養素を十分に補給することと、ホルモン補給などの他の原因に応じた対策をとること、そして活性酸素ダメージに対する対処が非常に必要です。
活性酸素ダメージに対する対策、すなわち「抗酸化」対策も、栄養療法の一環となります。
一般的な抗酸化物質には以下のものがあります
・ βカロテン(ビタミンA)
・ ビタミンC
・ ビタミンE
・ セレニウム
・ αリポ酸
・ CoQ10
などです。
これらの抗酸化物質を至適量(適した量)摂取していくことが重要です。
なかでも、「高濃度ビタミンC点滴療法」は、関節リウマチの治療において比較的短期間で効果が現れやすい治療法のひとつといえるでしょう。
活性酸素ダメージが強い場合、ビタミンCの内服のみでは活性酸素の消去がなかなか追いつかない場合が多いですが、点滴で大量に(1回25~100グラム)投与することで、血中の活性酸素を一時的にほぼゼロの状態にすることができます。
しかしビタミンC自体はすぐに血液中から消えてしまうので、効果を期待するためには週1~2回の点滴をある程度継続的に行うことがすすめられます。
栄養療法とビタミンC点滴療法を併用して、10だったCRPが約2ヶ月で5まで低下し、痛みがほとんどなくなった患者さんもいらっしゃいます。
高濃度ビタミンC点滴療法は、現在がんの代替療法として注目を浴びていますが、非常に安全性が高いことが確認されています。
この場合点滴だけでなく、内服での栄養療法をしっかり行うことが重要であることはいうまでもありません。
クリニックハイジーアへのお問い合せ
個人情報の取り扱いについて
当社は、販売活動を通じて得たお客様の個人情報を最重要資産の一つとして認識すると共に、以下の方針に基づき個人情報の適切な取り扱いと保護に努めることを宣言いたします。
■個人情報保護に関する法令および規律の遵守
個人情報の保護に関する法令およびその他の規範を遵守し、個人情報を適正に取り扱います。
■個人情報の取得
個人情報の取得に際しては、利用目的を明確化するよう努力し、適法かつ公正な手段により行います。
■個人情報の利用
取得した個人情報は、取得の際に示した利用目的もしくは、それと合理的な関連性のある範囲内で、業務の遂行上必要な限りにおいて利用します。
■個人情報の共同利用
個人情報を第三者との間で共同利用し、または、個人情報の取り扱いを第三者に委託する場合には、共同利用の相手方および第三者に対し、個人情報の適正な利用を実施するための監督を行います。
■個人情報の第三者提供
法令に定める場合、本サイトの運営委託会社を除き、個人情報を事前に本人の同意を得ることなく第三者に提供することはありません。
■個人情報の管理
個人情報の正確性および最新性を保つよう努力し、適正な取り扱いと管理を実施するための体制を構築するとともに個人情報の紛失、改ざん、漏洩などを防止するため、必要かつ適正な情報セキュリティー対策を実施します。
■個人情報の開示・訂正・利用停止・消去
個人情報について、開示・訂正・利用停止・消去などの要求がある場合には、本人からの要求であることが確認できた場合に限り、法令に従って対応します。
■コンプライアンス・プログラムの策定
本個人情報保護方針を実行するため、コンプライアンス・プログラムを策定し、これを研修・教育を通じて社内に周知徹底させて実施するとともに、継続的な改善によって最良の状態を維持します。
2007年02月18日 - 2007年02月24日 « 関節リウマチ治療ならクリニックハイジーアトップへ » 2008年09月14日 - 2008年09月20日
